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東芝 ER-FX7 マグネトロン交換
01.jpg以前にスイッチの修理をした98年製の電子レンジですが、ついに「その時」がやって来ました。ブーンという振動音がいつもの5倍くらい大きくなり、全く加熱できません。マグネトロンの寿命です。
02.jpg画像下中央に写っているフィンの付いた部品がマグネトロンです。
03.jpg東芝製の2M231J(Y)です。
04.jpg20年も前の機種ですから、普通ならマグネトロンの寿命を迎えると製品としての寿命を終えたことになりますが、ふと、数年前にジャンクの電子レンジから何かに使えるかも(根拠なし)と思って外しておいたマグネトロンがあることを思い出しました。
05.jpgジャンク部品箱から掘り起こしてみると、なんと型番が一致するじゃありませんか。
06.jpg左が使えそうなマグネトロン、右が寿命のマグネトロンです。フィンが大きく歪んでいることが分かります。
07.jpgこちらが通常
08.jpgこちらが故障したマグネトロンです。何故こうなるのか分かりませんが、結構怖いですね。
09.jpg古いマグネトロンには温度ヒューズがくっついていたので、これだけ移植します。
10.jpg元通りに取り付けます。試してみると、正常に加熱できました。これでまた何年かは使えるでしょう。
マグネトロンの破損についてですが、J-PlatPatで閲覧できる特許「特開平09-148153」に次のような記述がありました。
上記従来の図5に示す半波倍電圧整流方式のマグネトロン電源回路は、 マグネトロンを倍電圧整流用のダイオードとして用いており最もシンプルであるが、 マグネトロン駆動波形は半波整流波形のため、同じアノード電流値でもピーク電流が高い。 例えば、高周波出力600~800Wクラスの電源では、マグネトロン5のピークアノード電流が1.2~1.5Aと大きく、 マグネトロンのカソード5Cに高いエミッション(電子の放出)を要求する厳しい駆動方式である。 このためマグネトロンが劣化しエミッションが小さくなると瞬時的にでも大きなアノード電流を流せなくなるため、 基本周波数(2.45GHz)の2倍の周波数で発振するモーディングと呼ばれる異常発振が発生し、 マグネトロンは内部が発熱して場合によっては破壊に至り、マグネトロンにとっては短寿命を招く電源方式といえる。
つまり、安く済む代わりにマグネトロンは短命になり、最後は異常発振により破壊に至るということのようです。 マグネトロンの寿命が縮むとはいっても、家電は10年持てばOKという風潮なのでこれで十分ということでしょう。 高圧ダイオード4本と追加の高圧コンデンサを用意して全波整流方式に改造すれば、40年持つ電子レンジになるかも??

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